あなたの足、むくみはありませんか?
私たちヒトの身体では、心臓から動脈で血液が送り出され、酸素や栄養分を全身に届けています。
同時に、排出された二酸化炭素や老廃物を受け取り、静脈を通って心臓へと戻ってきます。
足先へと流れた血液が心臓に戻るときには、特に大きな力をもってして、重力に逆らう必要があります。
このときに活躍するのがふくらはぎの筋肉です。ふくらはぎの筋肉が動くことで、重力に負けずに、血液を心臓へと戻すことができるのです。 なんらかの原因によってふくらはぎの筋肉がうまく働かないと、血流が重力に負け、血液が足に留まり、むくみが生じます。
むくみに気づいたときには、堺市西区の横田クリニックにご相談ください。
むくみはなぜ起きるの?
むくみは、さまざまな原因によって起こります。病気のサインであるケースも見られますので、気になったときにはお早目にご相談ください。
生活習慣が原因
運動不足、加齢などによってふくらはぎの筋肉量が低下すると、血液を心臓へと戻すポンプ機能がうまく働かなくなります。
食生活の欧米化、運動不足などによって、体脂肪が過剰についてしまった状態です。糖尿病、脂質異常症、高血圧症といった生活習慣病を引き起こす原因になります。
タンパク質、ビタミン、ミネラルが不足するような無理なダイエットは、血行の悪化と筋力の低下を招き、足のむくみの原因になります。
アルコールを多量に摂取すると、血管内へと水分が吸収されます。この水分が、むくみの原因になります。
空調が整い温度の変化が少ない室内で1日中過ごすなどすると、自律神経の働きが低下して水分の代謝が低下し、むくみの原因となります。
血行の悪化によって水分や老廃物が適切に排出されず、むくみの原因になります。
病気が原因
肝臓や腎臓の病気、下肢静脈瘤、リンパ浮腫などが原因になることがあります。
また、飲酒も適量に留めます。
女性に多い
男性に比べて筋肉量が少ない女性は、足のむくみが起こりやすくなります。
また、妊娠中、月経前など、ホルモンのバランスが変化することでむくみが起こることもあります。
その他
心不全などの循環器の病気を原因としてむくみが生じることもあります。
何日も続くむくみ、細い血管が透けて見えるむくみ、指で押した跡がなかなか戻らないむくみがあったときには、すぐにご相談ください。
慢性的なむくみがある場合はすぐご相談ください!
心臓の病気
心臓疾患によって血液を送り出す力が低下するなどして、むくみが生じることがあります。
肝臓や腎臓の病気
肝臓や腎臓の障害によって低下する「アルブミン」は、血中の水分量を維持する働きを持っています。
リンパ浮腫
血液ではなく、リンパ液の流れが滞ったときに起こるむくみを、リンパ浮腫と呼びます。 リンパ節を切除したあとに起こりやすいむくみです。ただ、切除後すぐに現れる場合もあれば、何年も経過してから現れる場合もあります。 リンパ浮腫が悪化すると、リンパ管炎へと進展することがあります。
下肢静脈瘤
脚(下肢)の静脈には、血液を逆流させないための静脈弁がついています。静脈弁の異常によって血液が逆流して滞ると、ボコボコとした瘤が生じたり、血管が透けて見えたり、むくんだりといった症状が現れます。
深部静脈血栓症
(エコノミークラス症候群)
飛行機やバスに乗車したとき、長時間窮屈な姿勢をとると、脚の静脈に血栓が生じやすくなります。血栓が生じると、血流が滞り、むくみが出現します。 寝たきりでも、同じような現象が起こります。 予防のためには、十分な水分補給、弾性ストッキングの着用、ふくらはぎの筋肉を動かす体操などが有効です。