胸が痛い・息苦しい

胸が痛い・息苦しい胸部には、肺、心臓、胸膜、食道などが存在します。
腹部の痛みと比べると馴染みが薄いかもしれませんが、中には病気を原因として生じる胸痛や息苦しさもあります。特に肺や心臓の疾患は胸痛を伴うことが多いため、症状に気づいたときにはできるだけ早く受診してください。

このような胸の痛みや息苦しさに苦しんでいませんか?

身体を動かしたときに症状が現れるということもあれば、安静にしているのに症状が現れるということもあります。
その他、咳をしたときに出現するもの、身体の片側にだけ出現するもの、鼻水やくしゃみを伴い出現するものなど、胸痛や息苦しさのタイプはさまざまです。
当てはまる方は横田クリニックへご相談ください。

胸の痛みの種類

  • 突然現れる胸の痛み
  • 少しずつ強くなる胸の痛み
  • 部位が移動する胸の痛み
  • ときどき現れる胸の痛み
  • 動いたとき/安静時に現れる胸の痛み
  • 特定の体勢によって現れる胸の痛み
  • 何度も繰り返される胸の痛み
  • 他の症状を伴う胸の痛み

胸の痛みを伴う病気ってあるの?

病気の種類によって、胸痛の特徴は以下のような傾向をもちます。あくまで目安ではありますが、「もしかして」と感じたときには、ご参考ください。
なお、表内で使用する「運動」は、スポーツだけでなく、歩行、入浴、家事、排便などの日常生活での軽い身体の動きを含みます。「労作」と同義です。

可能性のある病気 特徴
心臓や血管の病気 狭心症 運動時、胸部の中央から左側にかけて、締め付けるような痛みがある。数分で消失するものの、場合によっては痛みの範囲が拡大する。
急性心筋梗塞 突然の強い胸の痛みがあり、30分以上持続する。血圧低下、吐き気、冷や汗、呼吸困難などの症状を伴う。
大動脈解離 突然の強い胸の痛みがある。引き裂かれるような激しい痛み、と形容される。胸部だけでなく、背中、腰まで痛みの範囲が広がることもある。意識障害、失神、痙攣、足の痛み、腹痛などの症状を伴うことも。
肺や胸膜の病気 気胸 突然の胸痛と息苦しさが出現する。深く息を吸うと、症状が悪化する。痩せた若い男性によく見られる。
肺炎 炎症が胸膜にまで拡大すると、強い胸の痛みが出現する。高齢者、抵抗力の低下している人の二次感染症として見られることが多い。
急性血栓閉塞症 急な胸痛、呼吸困難、咳、血痰などが見られ、血液低下による突然死も起こり得る。長く同じ姿勢で座っているなどして静脈に生じた血栓が肺の血管に詰まって起こる。
胸膜炎 鈍い胸痛が特徴。呼吸によって、症状の波が生じる。発熱、悪寒などの症状を伴うことも。
神経・筋肉・骨の病気 肋骨骨折 安静時の痛みは鈍いものの、運動したり、体位を変えたり、深く息を吸ったり、咳をしたときにその強さが増す。
帯状疱疹 小さな水ぶくれが、身体の片側の胸部の肋間神経沿いに出現し、激しい痛みを伴う。水ぶくれは数週間で治まる。高齢者、抵抗力が低下している人に起こりやすい。
肋間神経痛 胸の片側に、強い痛みが現れる。運動、咳、体位変換などで症状が強くなることも。肋骨に沿って走る肋間神経が、何らかの原因によって障害される病気。
消化器の病気 逆流性食道炎 締め付けられるような胸の痛みの他、胸やけ、げっぷの頻発、咳などの症状が現れる。胃酸の分泌過多などを原因として食道で炎症を起こす病気。
心因性の病気 心臓神経症 検査では異常がないにもかかわらず、ストレスが強くなったときに胸痛、動悸、息切れなどの症状が現れる。

急な胸の痛みの対応について

急な胸の痛みの対応について急な胸の痛みが現れたときには、とにもかくにもその場で安静を保つことが重要です。
首元を締めつけるネクタイやシャツのボタン(上の方だけで結構です)、ベルト、スカートホックも外してください。
その上で、救急車を呼びます。

予防できるの?

  • バランスの良い食生活を意識する
  • 適度な運動をする
  • 喫煙、飲み過ぎをやめる
  • ストレスをうまく解消する

胸痛を予防するには、胸痛を招く病気を予防することが大切です。生活習慣の改善によって、そのリスクを低減できます。もちろん、生活習慣病の予防にも有効なことですので、日ごろから意識しておきましょう。

胸の痛くなりやすい季節はあるの?

胸痛は、季節に関係なく起こり得る症状です。
ただ、狭心症や心筋梗塞などの心臓の病気に起因するものは、季節の変わり目に起こりやすいと言えるでしょう。頻度でいえば、真夏や真冬は意外と少なくなっています。
急に寒くなる、急に暑くなると予報があったときには、空調や衣類の調整などによって、身体への負担を小さくする工夫が大切になります。

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